体験できるインターンシップの概要
1dayの短期型から、長期滞在型(約30日間)のインターンシップの受け入れをします。希望者に合わせ、銀河の里が行う高齢、障がい、農業、農産加工・調理などの各現場に入り、体験をして貰います。作業をこなすことよりも、現場で過ごすことを中心とし、事業や仕事、業界の理解を深めて頂ければと思います。また期間中は、先輩らとのワークする機会を持ちます。(花巻の駅からの送迎、宿泊希望があれば無料で提供できます。)
生きるとは、自分の物語をつくること
私たちは、高齢者の通所と入居の小規模事業からスタートし、現在は障がい者の支援事業も行っています。本格的な農業や加工事業も行っており、昨年より、地域を巻き込んでワイナリーの建設プロジェクトが進行中です。
●なにをやっているのか
支援やケアを通じて「生きるとは、自分の物語をつくること」ではないか、と臨床の現場で問いながら、生や死、老い、障がいなど、人間の普遍的なテーマに寄り添い、人生の物語を綴る仕事をしています。もちろん、障がい部門で行う農業では、地域の耕作放棄地を請け負い活用したり、地域の農家との連携なども求められ、農業や農産加工を通じて、日本の農業の新しいカタチ・地域やコミュニティを創る仕事もしています。
●なぜやるのか
銀河の里では、各現場の事例研究を主軸にしながら、音楽や芸術を通しての表現活動、ワイナリーの建設プロジェクト、EPA(経済連携)や芸術活動を通じてのアジア交流など、様々な構想や活動が行われていますが、単にあれこれと興味本位や無造作に動いているわけではないと考えています。それは人間がこの地域で生きていくこと、暮らしを作りつつ生きていくことに集約され、すべてそこからの展開だと思います。利用者も、スタッフもあわせて、そこに人がいて、その人がなすべきことを展開していくことで常に新しい銀河の里が生まれてくると考えています。銀河の里の現場では、「農」や「暮らし」を通じ福祉の現場から「ひと」としての未来の在り方を模索しています。
●どうやっているのか
根本に現場での姿勢は、利用者を「こちら側のシステムやマニュアルで管理する」のか、「利用者から学ぶ、利用者からしか学べない」との姿勢に立つのかの違いだと思っています。利用者の問いかけをスタッフ個々が受け止め、その場でなすことを知恵として生み出し続けることが大切だと感じています。
また、臨床心理学、文化人類学、民俗学、社会学、経済学、地域デザインなどの周辺領域の学問を取り入れた内外部の研修機会を設けるなどし、多面的に現場をみる視点を育てています。2017年には立教大学にて公開講座を開催したり、早稲田大学で行われた共創学会に参加するなどしてきました。
その他に、法人文化研修を積極的に企画し、2014年度の主任研修はポーランドに一人旅するというものでした。目的の一つはアウシュビッツ収容所の跡地をみて、人間の内にある悪について考えるというものでした。感性や人間性を育てる試みも行っています。